データ分析を直感的に実現させるBIツール
導入事例
お客様のご紹介
本社:東京都港区 設立:2009年4月1日 資本金:6.7億円 従業員:421名 事業内容:ケミカル、プラスチックの分野における原料や部品の提供、加工品や最終製品の開発・販売 http://www.toyotsu-chemiplas.com/
産業資材本部 生活資材部 グループリーダー 星谷泰司 様 産業資材本部 工業資材部 サブリーダー 鴨田まゆみ 様
豊通ケミプラス(東京都港区)は、2009年に、トーメンケミカル、トーメンプラスチック販売、豊通プラケムという3社が合併し発足した総合化学商社だ。
ケミカル分野、プラスチック分野において、安全と地球環境に配慮しながら、極めて専門性の高い商品サービスを開発・販売しており、国内5拠点を中心に、豊田通商グループとの協業による海外ネットワークも活かしつつ、市場ニーズにマッチしたタイムリーな提案で顧客の信頼を獲得している。
DataNatureは、同社の親会社である豊田通商(食料本部)にて長期にわたり継続利用されており、その実績と評価が導入決定の大きな要因となった。さらに、決定を後押ししたのが、他社製品と比較して、より安価で導入できる点であった。
同社の基幹システムは、旧3社のシステムを迅速に統合せねばならない状況であったことから、短期間での構築を最優先としたため、営業採算情報などをタイムリーに得られる仕組みを後回しせざるを得なかった。このため、営業現場では次のような問題が発生した。
同社では、次期基幹システムを構築しているが、現場には同システムで採用が決定している大手ベンダーの国産BIツールを利用することが検討された。システムを担当した小熊氏は、「これで行けるのなら…と思いましたが、過去に実績のあるDataNatureと比較すると、構築に手間が掛かるし、数千万円と費用もあまりに高い。帳票は綺麗に仕上がるのですが、どうも非定型分析には使いづらい。売り先データをひと目見て“変だ!”と気付いて、すぐさま分析に入っていけるのはDataNatureしかないと考えました」と話す。 クライアント機能の操作性、運用・保守面、分析手法の習熟など、細かな比較表を準備した小熊氏の提案は、すぐに現場部門に受け入れられた。
DataNatureの導入によって、同システムのサーバー機能が基幹システムのデータ(統計、採算、約残、在庫)を、デイリーに自動収集・加工・出力し、現場では、クライアント機能やWebブラウザで、定型帳票やグラフをタイムリーに確認できる環境が整った。
また、クライアント機能では、その優しい操作性が功を奏して、営業担当者や管理者自らが気になるデータを絞り込んで、自部門特有の視点で分析したり、環境変化等に際しても柔軟な切り口で集計できるようになった。
日常業務の中で継続的に利用するからこそ分かってくる導入効果。具体的な内容を、現場の利用者が率直に語る。
生活資材部の星谷氏は、「急に利益率が落ちている。その原因って何?と営業担当が考え、さらに我々管理者が同じものを見ながら指示を出す。こういうことなのか、ああいうことなのか、その次に何を考えなければいけないか。DataNatureならタイムリーに読めるし、数字の裏に隠れているものが見えてくる。例えば、お客様1社に複数種類の商品を提供する昨今、利益率を高めて全体ボリュームを増やすような“発想が生まれる”ことも大きい。
また、在庫年齢が倉庫別・商品別に確認できて、在庫の軽減に繋がったことも非常に良かった」と評価する。
また、工業資材部の鴨田氏も、「一目瞭然という感じがありますね。従来は手作業で時間をかけて作成した月次報告への集計落とし込みも驚くほど楽になりました」と語り、営業アシスタントとして売上を計上する高群氏も、「売り先別の売り/買い金額、諸掛りなど、データを一目で確認できて凄く見やすいです。何となく毎日見ちゃいますね(笑)」と話す。
基幹システムとの効果的な連携によって、データに基づく原因分析と、スピーディーな意思決定を現場にもたらし、業務作業効率の改善にも大きく貢献したDataNature。
豊通ケミプラスでは、今後、現場での利用者数拡大に合わせたライセンス数を確保した上で、顧客毎の閾値で自動表示するアラートを切っ掛けにした分析や、NJKがDataNatureユーザー向けに提供している予算データ作成ツール(Excelマクロ)を利用した予算管理の定型、市況や為替など旬な情報を顧客へ提供するための定型なども、順次拡充していく予定である。
DataNatureの運用で培われた、現場のデータ分析ノウハウは、今後も同社の営業戦略を支える大きな力となるはずだ。
取材年月:2011年5月※導入事例でご紹介している情報・内容は取材当時の内容に基づいています。
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