データ分析を直感的に実現させるBIツール

帳票作成・データ抽出/分析のBIツールDataNature

NTTDATA

導入事例

製造
(食品)
結果を出し続けて13年超!
全国展開の老舗が信頼するBIツールがあった
販売管理在庫管理

お客様のご紹介

株式会社中央軒煎餅 様
本社:東京都板橋区
設立:1963年7月
資本金 :1,000万円
事業内容:米菓の製造販売、食料品の輸出入並びに販売 http://www.chuoken.co.jp/

管理部
部長 野崎佳彦氏
営業本部
部長 由井利昌氏

米菓業界の変化に追随できないExcel運用の限界

米菓の製造・販売を手がける中央軒煎餅は、大正12年創業の米菓店から昭和38年に暖簾分けで誕生した老舗だ。「人の気持ちの真ん中に届く、上質な米菓子をつくり続ける」ことを一番に考え、現在では全国規模で百貨店やスーパーでの小売および卸売展開している。同社は老舗でありながら、業界に先駆けてデータ活用を実践してきた。PCが普及する以前から、オフィスコンピュータで売上管理などを行っており、当時はそのスキルを持つ担当者は数名しかおらず、必要なデータの共有・活用が難しかった。その後、Windows PCの普及に伴い、世間ではExcelを用いた集計・分析が主流に。この頃からExcelを使った積極的なデータの活用を同社でも行っている。中央軒煎餅 管理部 部長の野崎佳彦氏は「弊社が積極的なデータ活用を進められる理由のひとつに、社長自身が個人的にもコンピュータ関連の知識に長けていたことが挙げられます。データ活用がもたらす生産性向上に価値を見出し、情報システムへの投資に対して理解があったからこそ、現在の取り組みがあるわけです」と語る。

しかし、今から15年以上前のExcelでは扱えるデータ量や機能、そしてPCの処理能力にも限界があったため、データを分析する以前に、集計作業の段階で大変な労力を要していた。それは、営業担当者が提案資料を作成するための作業時間の増加にも波及した。営業担当者は、就業時間の中でいかにセールスタイムを増やせるかが成果に直結する。事務処理に時間をとられると、どうしてもセールスタイムを削らざるを得なくなるのだ。

さらに、業界全体の構造が大きく変わり始めたことで店舗が急増し、データ活用の難しさに拍車をかけていた。「それまでの進物ギフトは、取り扱っている百貨店などで購入するのが一般的でした。しかし、チェーンストアの拡大とともに弊社のような商品を取り扱う店舗が急増したのです」と語る野崎氏。加えてギフト自体の需要も、お中元/お歳暮や年末年始の手土産など限られた年中行事に売上が集中するスタイルが減り、日常生活の中で感謝の気持ちを伝える場面などで利用されるパーソナルギフトが増加した。

そしてもうひとつ、異業種からの参入企業が増えたことも変化としては大きい。たとえば菓子商社が企画会社とのタイアップで商品を製造・販売したり、流通菓子メーカーが進物ギフト市場で新たなブランドを作ったり、といった具合だ。このような変化に対して、同社ではより多くの情報をスピーディに分析し、的確な意思決定へと役立てる必要性に迫られた。そこで新たなデータ活用手段としてBIツールに注目し、選定を開始したのである。

誰でも扱える操作性、集計分析の自由度こそが必須要件

 選定条件としては、まず誰でも簡単に操作できることが挙げられる。従来環境では、販売管理用ソフトウェアからデータを出力するために高度なスキルが不可欠だったほか、情報に対するアクセス権限の問題もあり、限られた数名しかシステムを利用できなかった。これをシステムのフロントにBIツールを据えることによって、誰もが出力できる環境へと変え、業務全体のスピードアップにつなげるのである。

 「この“誰もが”という部分には、もちろん弊社の役員も含まれています。データの加工から報告書の提出までにはある程度の時間がかかりますが、役員自らが直接確認できれば、必然的に意思決定のスピードも上がります」と語る野崎氏。また、集計のパターンを増やせるという点も重要な選定条件だ。従来のシステムでは集計のパターンが固定化されており、基本的に変えることができない。

情報を多角的な視点で分析したり、気になる項目だけを掘り下げて分析したりするには、該当データを出力してExcelでの煩わしい手作業が必要だった。これがBIツールに集約されれば、作業効率が大幅にアップする。こうした選定条件を満たしてくれたのが、NJKが提供する「DataNature」だった。

DataNatureは、誰もが直感的に操作できるユーザーインターフェースが特長。野崎氏は「マニュアルを見なくても基本操作ができるというのは重要です。一般社員はもちろん、比較的年齢層の高い管理職や役員クラスまで全社的に使うことを考えると、データ活用を進める上で大きなメリットになります」と語る。特に役員クラスが扱えることで、迅速な意思決定にもつながりやすくなる。また、DataNature は集計のパターンをユーザー側で自由に追加・カスタマイズできるのもポイントのひとつ。思い立った瞬間に新しい切り口での分析が行えるため、従来とは比較にならないほどデータ活用の幅が広がり、サクサクと効率良く分析作業を進められる。

同社は、2002年にDataNatureを導入。運用開始にあたって全社員に対する研修を実施した野崎氏は「操作性だけを見ると、従来Excelで集計していた程度の分析なら初日からできてしまうほどDataNatureは優秀でした。しかし、知識レベルのばらつきを抑えて、一歩踏み込んだ新しい分析を行うためには、研修が必要だと判断しました」と語る。その後も社員が入れ替わるタイミングや製品のバージョンアップに合わせて、より高度な分析方法を学ぶべく、NJKの研修サービスも利用している。

業務効率が飛躍的に向上。
“意思決定”という貴重な時間が創出できるように

運用開始後、現場からも大きな反響があった。中央軒煎餅 営業本部 部長の由井利昌氏は「Excelで集計・分析作業を行っていた頃は、個人の能力によってクオリティや作業時間が大きく異なっており、決して効率的とはいえない状況でした。また、手入力やコピー&ペーストによる人為的ミスで計算結果が変わってしまうようなケースもあったのですが、DataNature導入後はこうした課題がすべて払拭され、作業の効率とスピード、そして正確性が飛躍的に向上しました」と語る。

たとえば従来のExcelで原因分析を行う場合、まずは全社売上から取引形態ごとのデータを抜き出して集計、さらに卸売や小売などのセグメント別に細かな集計を繰り返していく必要があった。しかし、DataNatureなら、任意の項目をドリルダウンしていけば簡単に原因分析が可能。従来は1週間以上かかっていた分析が、わずか数クリックで実現できるのである。

 「これにより、会議では報告よりも意思決定のための議論が増え、営業担当は事務処理の負担が減りセールスタイムが増加するなど、“いかに分析するか”から“分析結果に対してどのようなアクションを起こすか”に貴重な時間を費やせるようになりました」と、野崎氏はその効果について語る。その後、2013年に「DataNature Smart」へのバージョンアップを実施。処理速度の向上に加え、分析する操作手順の簡略化、複数のクライアントツールを起動できることによる集計の同時処理など、最新版がもたらした更なる業務効率の高さにも納得の表情を浮かべる。野崎氏は「製品の本質に切り込んで改善するという、NJKのモノづくりに対する基本的な考え方には同じモノづくりをする会社として共感を覚えます。一般的なソフトウェアは新しい顧客にアピールするような機能改善が多いものですが、DataNatureの場合はユーザー目線で細かい部分の改善までしてくれるので、既存顧客も確実に満足できるのです」と語る。

同社では、これまで売上伝票の集計および売上分析をメインにDataNatureを使用していたが、現在は原価や経費のデータを加えた損益集計などの分析も実践している。常に新しいデータ活用の在り方を考えるこうした取り組みと情熱は、今後も同社の経営基盤を支え続けるだろう。

取材年月:2015年6月
※導入事例でご紹介している情報・内容は取材当時の内容に基づいています。

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