データ分析を直感的に実現させるBIツール
導入事例
お客様のご紹介
本社:東京都練馬区 設立:昭和38年 資本金:1,000万円 事業内容:米菓の製造販売、食料品の輸入並びに販売 http://www.chuoken.co.jp/
株式会社中央軒煎餅執行役員 業務部長・第3事業部長 馬場 健治 様 株式会社中央軒煎餅 生産部 課長 野崎 佳彦 様
株式会社中央軒煎餅は、大正時代から米菓製造販売を行う老舗である。「製造直売」の形態を取ることで、消費者ニーズを直に吸収し、自社工場ですぐにニーズにあわせたモノ作りに取り掛かれるなど、全ての業務に一貫して携わっている強みを生かした経営を実践している。
素材に強いこだわりを持つ米菓の美味しい「中央軒煎餅」ブランドは、32の直営店をはじめ全国1,000店舗にもなるネットワークを通じて、広くお客様に親しまれ続けている。老舗としての伝統に加え、商品開発においては常に時代に適し、お客様のニーズを取り込むチャレンジ精神を持ち続ける企業風土が時代を超える成長と発展をもたらしている。
同社では、基幹システムのオープン化にあわせ、2002年にDataNature/Eを導入した。それまでは汎用機からデータを取り出しExcelで加工していたが、
集計作業を標準化し、常に最新化された情報を全社で共有し、簡単な操作で分析ができる仕組を求めていた。
同社はいくつかの選択肢の中から、その解決策として“DataNature/E”を導入した。 「ボタンが使いやすく、クリックだけで、『どこに問題があるか』ということを圧倒的なスピードで、単品レベルまで把握することが出来るようになった」(野崎生産部課長)ことに加えて、基幹システムと連動したテンプレートを用いたこと、導入時に一度集合研修を行い操作を習得したことなどから、当初の「皆が使いこなせるかな?」という心配は全くの杞憂に終わった。 現在では、「営業系の社員はほぼ全員、出社時にはまずDataNatureで前日までのデータを確認することが日次業務化していますし、週次・月次の会議ではプロジェクターを使って、経営層までDataNatureで状況把握を行っています」と野崎課長は言う。
実は同社では、つい最近、基幹システムの移行・更改を行い、ベンダーを変更した。
検討の中で、これまでDataNatureで行ってきたものを新システムに乗せ換えることも議論したが、「いくらオプションを追加しても、相当なカスタマイズを行わない限り、実現できなかった」(馬場執行役員業務部長)。 ベンダーから紹介を受けた他社BIツールの検討も行った。「価格面・機能面では、他社ツールが少し高かった程度で大きな違いは出なかったが、使いやすさの点で、DataNatureの方が圧倒的に良かったことと、社内に蓄積されたノウハウがあって皆が使えるということで、DataNatureの継続利用を決めた」(馬場執行役員)。
「しかしながら、一番驚いたのは、実にスムーズに移行ができたことだった」(馬場執行役員)。「これまでDataNatureで作成していた帳票は、ほぼそのままの形で新システムでも基幹システムと連動できている。5年間蓄積してきた分析ノウハウを全て新システムに引き継ぐことができたという意味で、DataNatureの汎用性の高さは非常に有難かった」(野崎課長)。
また、同社では、システム移行にあわせて、DataNature/Eも最新版となる“DataNature/E ver.3”へとバージョンアップを行っている。
同社では、基幹システムのデータを夜間バッチでDataNatureに取り込んでいる。販売データを中心に、出来高等の予実管理用の製造データ、在庫管理用の仕入・出荷データなど、60万件程度のデータを日々更新し、定型化した出力帳票として公開、ユーザーに提供している。
DataNatureを導入したことで、「クリックするだけで、全体集計データから1枚の伝票単位まで瞬時に分解できる」仕組を構築することができた。 これによって、「例えば営業レベルでいうと、売上が不振であるとか、逆に好調であるという場合に、『他の商品と違う動きをしているものがないか』ということを、担当者だけではなく部門長レベルでも、瞬時にはっきりと把握することができることとなり、『商品の陳列の仕方を見直した』とか、『売り場そのものの環境が変わっている』というような現場の変化を、すぐにデータに基づいて把握し、アクションを判断することができるようになった」(野崎課長)。
また、「DataNatureは操作が簡単なので、季節商品や新商品等の発売時には、営業担当者だけでなく、設計開発や研究開発などの開発部門の担当者までが、販売担当者を通さずに売上動向を自ら進んで確認するようになり、部門内へのフィードバックを通じて、反省であるとか、モチベーションの向上にも結びついている」(野崎課長)。
今後の活用の方向性について、馬場執行役員は、次のように話す。 「当社では、DataNatureを利用することで、データ活用はある程度のレベルまでは来ていると考えている。今後の方向としては、今従業員がExcelを使ってやっているルーティーン作業を、これまで以上にどんどんDataNatureに置き換えていきたい。従業員からすれば、今自分が行っている作業が、『時間的にロスを生じている』とか、『無駄な時間を費やしている』ことには、なかなか気付かないので、社内で発見しながら、徐々に変えていく必要があると考えている。」
「今まで10時間かかっていた作業を、ある日突然誰かがやってきて『DataNatureでやったら、自動更新で夜間のうちに作業してくれますよ』ということにしていきたい。」と微笑みながら語る。
取材年月:2008年4月※導入事例でご紹介している情報・内容は取材当時の内容に基づいています。
商品名は、一般に各社の商標または登録商標です。
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