データ分析を直感的に実現させるBIツール

帳票作成・データ抽出/分析のBIツールDataNature

NTTDATA

導入事例

商社 数値に対する意識を変えてくれた DataNature
初めてのBIツールで社員自らデータ分析
販売管理商品管理

お客様のご紹介

村商株式会社
本社 :東京都北区
設立 :1955年11月18日
資本金 :3,000万円
従業員数 :49名
事業内容 :断熱、防音、空調、冷凍関連資材の販売、開発及び輸出入業務
http://www.mura-sho.co.jp/

東京営業部
次長 高野智崇氏

変化する顧客ニーズに応える、柔軟で低コストな帳票出力の仕組み

1951年に創業した村商は、空調や断熱、防音、冷凍等を中心とした建築資材を取り扱う商社である。国内メーカーを中心に幅広い製品ラインアップを持ち、それらの調達や配達、価格設定といったサービスを含め、顧客のニーズにワンストップで対応できるところに強みを持つ。

同社では、10年以上にわたってオンプレミスの基幹システムと販売管理ツールを併用していたが、ハードウェアの老朽化やOSのサポート期間を気にすることなく継続的に運用するため、2014年に富士通マーケティングのクラウドサービス「FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaS Type-N」上で稼働する基幹システム「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart きらら」を採用することになった。

そこでポイントとなったのが、従来の販売管理ツールで実現していた集計データ出力の機能だ。顧客の細かなニーズに応えるためには、タイムリーな商品資料や価格表の提供のみならず、ツールによる販売履歴の管理や各種様式の集計帳票などが必要であり、これまでは移り変わるニーズに合わせる形でツールをカスタマイズすることで対応してきた。

東京営業部で次長を務める高野智崇氏は、「新しい基幹システムでも、カスタマイズを行えば対応できます。しかし、これまでもツールのカスタマイズのために多大なコストをかけており、大きな問題となっていました。将来的に発生するニーズへ対応するためには、より柔軟な仕組みを採用すること。抜本的な方針転換が必要だと考えたのです」と語る。

「BIツールは小難しい」との先入観を払拭

同社の要望に対して、富士通マーケティングが勧めてきた新たな仕組みが、エヌジェーケー(以下、NJK)のBIツール「DataNature Smart」を活用する方法だった。高野氏は、BIツールという名前こそ知っていたが、“小難しいもの”という先入観もあり、自社のニーズに活用できるものとは思っていなかった。

「初めてデモンストレーションを見て、非常に見やすい表が次々と作られたので感心しました。しかし、正直なところ、どう活用すればよいか、社員が使いこなせるのかという疑問はありました。それでも、現在のニーズを満たし、費用面でも大きな負担はなかったため、まず使ってみようと決断したのです」(高野氏)

懸案であった基幹システムとの連係は、富士通マーケティングとNJKが協力し、同社のニーズにあった設定を施すことで実現できた。特に重要なポイントは、データの更新を1時間というスパンで実行する点だ。顧客の要望が刻々と変化する同社のビジネスにおいては、非常に重要な設定であり、現在では、さらに短く30分ごとに更新をかけていると言う。「処理のタイミングを自分で変更できる点がよい」と高野氏は評価する。

同社では、DataNature Smartを当初から全社へ展開し、すべての社員が積極的に利用できる環境を整えた。これには、NJKが実施している研修や勉強会が大いに役立ったと言う。同製品は、あらかじめ登録しておいたテンプレートを選択するだけで、必要なデータを表やグラフにまとめたり、決められたフォーマットで出力できる。BIツールに不慣れなユーザーでも簡単に利用でき、ちょっとした操作で見やすい資料が作れるとあって、評判は上々だ。

もともと同社には、数値や集計データを重視する社風があった。しかし、従来の販売管理ツールでは、大まかなデータでしか判断を行うことができなかった。だが、DataNature Smartであれば、社員が自ら短時間で細かなデータを分析でき、状況に応じた判断に利用することができる。そしてDataNature Smartに触れる機会が増えれば増えるほど、社員の意識が数値に敏感になってきたと高野氏は嬉しそうに話す。

「経営層が一同に会する経営会議でも、DataNature Smartを使ったタイムリーなデータを活用しています。集計データが見やすくなり、むしろ見えすぎるくらいでごまかしは効きませんが、何事にも判断がしやすくなりました」(高野氏)


管理者にも利用者にも手間いらず、重宝するBIツール

従来のオンプレミス・システムは、カスタマイズに手間がかかり、リソースの管理も大きな負担だった。その点、DataNature Smartは、IaaS上に展開している基幹システムと連係しているため、ほとんど管理の手間がかからない。管理者にとっても、負担の小さいツールと言えるだろう。さらに今後、新たな帳票が必要になったとしても、基幹システムを変更することなく、DataNature Smartのテンプレートや設定の変更だけで対応できる。これまではカスタマイズの開発コストを気にして諦めていたことも、実現できるようになった訳だ。

「テンプレートは私でも簡単に作ることができます。導入時には、私が必要と考えるテンプレートを20個ほど作りました。積極的な社員はこのテンプレートを流用して、好みの表や資料を自ら作成しています。個々の小さな要望に応えることができなかった従来と比べれば、非常に重宝しています」(高野氏)

また、NJKのサポートにも非常に満足しているようだ。BIツールに触れることが初めてだったため、どのように質問すればよいか困るケースも少なくなかった。しかしNJKは、「懇切丁寧な対応で、必要に応じて富士通マーケティングと協力し、細かなニーズを叶えてくれました」と、高野氏は語る。

「DataNature Smartを営業支援のほか、顧客へのデータ提供などを含めた満足度向上のためのツールとしても発展させていきたいです。基幹システムのデータをよりスムーズに抽出できたり、Excel変換にもオリジナルのテンプレートを使えたりできるとよいですね」と話す高野氏の言葉にはより一層使いこなしていきたいという強い意志が感じられた。今後も村商の発展のために、DataNatureが無くてはならない存在であり続けることだろう。



取材年月:2015年11月
※導入事例でご紹介している情報・内容は取材当時の内容に基づいています。

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